「タスク マネージャー」で動作を把握する

図84●「タスク マネージャー」の「パフォーマンス」タブ。CPUの利用状況、メモリーの利用状況がよくわかる。ウィンドウのサイズ変更も試してみよう
図84●「タスク マネージャー」の「パフォーマンス」タブ。CPUの利用状況、メモリーの利用状況がよくわかる。ウィンドウのサイズ変更も試してみよう
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 Windowsが今どのように動作をしているか把握するのに欠かせないのが「タスク マネージャー」(図84)です。タスクバーを右クリックして「タスク マネージャーの起動」を選ぶ、Ctrl+Shift+Escを押す、などの操作で呼び出してみましょう。

 図84の「パフォーマンス」タブでは、CPU(Central Processing Unit)の処理能力の何パーセントを使っているか、CPUはいくつあってそれぞれの使用率がどのようになっているか、メモリーの利用状況はどうか、などを把握できます。CPUの数が正しいかどうか、「物理メモリ」の「合計」が搭載しているメモリー量と合っているかどうかを最初にチェックします。

 現在使っているメモリー量は棒グラフで表示されている部分です。「キャッシュ済み」はディスクキャッシュが利用しているメモリー量です。「利用可能」は、アプリケーションから要求があったときにすぐに渡せるメモリー量です。「空きメモリ」は、アプリケーションが利用しておらず、ディスクキャッシュとしても利用していないメモリー量です。これらの値を見て、無理のない範囲で使うと快適なレスポンスが得られます。

図85●「プロセス」タブで、プロセスごとのCPU使用率、メモリー使用量を把握できる
図85●「プロセス」タブで、プロセスごとのCPU使用率、メモリー使用量を把握できる
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 「プロセス」タブ(図85)では、現在稼働しているプロセスの一覧を見れます。64ビットWindowsでは、32ビットのプロセスには「*32」という表示が付きます。イメージ名、CPU使用率、メモリー使用量などでソートして、目的のプロセスを探し出すとよいでしょう。メニューで「表示」→「列の選択」を選んで、表示する情報を変更することも可能です。

 図85のプロセス一覧ではサービスのプロセスであるsvchost.exeは、どれがどのプロセスのものかわかりません。図84の「リソース モニター」ボタンを押して図86を出すと、svchost.exeがどのサービスのものかがわかります。

 図87の「ネットワーク」タブも必見です。LAN(Local Area Network)アダプターがどのような速度で動いているのかが一目瞭然です。

図86●図84の「リソース モニター」ボタンを押すと現れる「リソース モニター」
図86●図84の「リソース モニター」ボタンを押すと現れる「リソース モニター」
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図87●「ネットワーク」タブで通信速度をチェックしよう
図87●「ネットワーク」タブで通信速度をチェックしよう
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