2011年4月25日、Androidアプリのコンテンスト「Android Application Award 2010-11 Winter」(以下A3)の表彰式が都内で開催された。昨年6月の「A3 2010 Spring」(関連記事)に続く第2回目となる今回、応募総数は438作品を数え、前回からおよそ100作品増加した。

 438作品の中から選ばれた最終ノミネートは25作品。カメラアプリ、画像効果アプリ、ゲーム、SNS、電子書籍といった定番から、変わり種ではシステムとアプリをつなぐミドルウェア、Android 2.3で対応したばかりの近接無線技術のNFC関連、手話アプリなどまで多種多様な作品がエントリーされた(ノミネート作品一覧)。この中から、大賞をはじめとする全11の賞が授与される。

写真●表彰式の会場。ノミネート作品のアイコンが飛び回るムービーがオープニングを飾った
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 まずは主催者を代表してITproの吉田琢也編集長が挨拶。「当初、表彰式は3月末に開催予定だった。しかし、東日本大震災の影響を受け、約1カ月後とした。いつどのような形で活動を再開するのか非常に悩んだが、最終的にはA3を始めた原点に立ち返ることにした。それは、魅力的なAndroidアプリケーションを日本から世界に発信していき、その活動を通じて、アプリ開発者の裾野を広げたいという思いだ。まさに今、日本が復興に向けて元気を取り戻すことが求められている時期だけに、このA3の活動は非常に重要なものだと感じている」と、開催延期の経緯とA3に込めた思いを改めて語った。

写真●A3に込めた思いを語るITpro 吉田琢也編集長
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 応募総数の増加と比例するかのようにアプリのクオリティも向上。さらに、学生を始めとした若い開発者のエントリーが増えている。これは、第1回目から「学生賞」を設け、本アワードが積極的に若年層を支援してきた効果の表れとも言えよう。

 審査委員長は前回同様、日本Androidの会 会長の丸山不二夫氏。審査委員は、アプリックス取締役の郡山龍氏、ITジャーナリストの林信行氏、KDDI パーソナルプロダクト企画部 Android企画グループ主任 の平野裕介氏、NTTドコモ スマートコミュニケーションサービス部 コンテンツ推進室 コンテンツ支援担当部長 山下哲也氏、ソニー 業務執行役員 SVP プロフェッショナル・デバイス&ソリューション・グループ 半導体事業本部 イメージセンサ事業部 事業部長 の上田康弘氏、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ 営業本部 マーケティング部 統括部長 金子克之氏、シャープ 通信システム事業本部 グローバル商品開発センター Gプロジェクトチーム チーフの白石奈緒樹氏、日経BP社の林哲史 電子・機械局長。またネットイヤーグループ代表取締役社長の石黒不二代氏、モデル/タレントのトリンドル玲奈さんが特別審査員として、それぞれ企画賞、ルック&フィール賞の審査にあたった。