2011年4月12~14日(現地時間)に米国ラスベガスで開催された「MIX11」で発表されたWindows Azureに関する強化点については、前回の記事で紹介させていただきました。ここで発表された強化点をVisual Studioに統合するWindows Azure SDK 1.4のアップデート版や、強化内容を反映させたトレーニングキットが公開されています。

Azure SDK 1.4リフレッシュとTraining Kitの2011年4月版がリリース

 2011年4月19日、MIX11で発表されたWeb Deploy機能などをVisual Studioに統合するWindows Azure SDK 1.4のアップデート版が公開されました。

 また、Windows Azure Traffic ManagerやSQL Azure Reportingなどの新しいHOL(Hands-on-Lab:ハンズオンラボ)やWindows Azure Connect、Windows Azure AppFabric Access Control/Service Busのアップデートなど、MIX11の内容が反映されたWindows Azure Platform Training Kitの2011年4月版がリリースされています。

●関連情報
[Windows Azure SDK and Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studio (March 2011)] (個別にインストールする場合)
[Microsoft Web Platform Installer 3.0] (Web Platform Installer経由でインストールする場合)
[Windows Azure Platform Training Kit - April Update]
[MSDN Windows Azure Developer Center : Windows Azure Platform Training Course] (ダウンロードしなくても、トレーニングキットの内容をオンラインで確認可能)

Plugin for Eclipse with Javaの2011年4月版をCTP公開

 2011年4月20日、EclipseでWindows Azure用のJavaアプリケーションを開発するためのプラグイン「Windows Azure Plugin for Eclipse with Java」の最新版がCTP(Community Technology Preview)として公開されています。Eclipse上でWindows Azureプロジェクトを作成するウィザードやWindows Azure エミュレーターへのショートカット、Eclipse XMLエディターとの統合などが含まれているほか、ロールやエンドポイントの追加・編集・削除ウィザードなどが追加されています。

●関連情報
[Windows Azure Starter Kit for Java](Codeplex)
[Windows Azure Plugin for Eclipse w/ Java](Sourceforge)
[New features in the April 2011 CTP the Windows Azure Plugin for Eclipse with Java](Interoperability@Microsoft)
[Deploying a Java application to Windows Azure with Eclipse](Microsoft Platform & Java Interoperability)

富士通システムソリューションズ、Azure運用管理サービスをリリース

 富士通システムソリューションズは4月25日、Windows Azure Platform上に構築したシステムの運用管理機能を実現するサービス「AppRegion」の提供を開始しました。アプリケーションの自動配置、バックアップ、オートスケールなどのアプリケーション管理・運用や、複数担当者による管理や複数サブスクリプションの横断管理、SaaSとして運用するためのテナント管理など、実際の開発現場やSaaS運営に必要なサービスが提供されます。

●関連情報
[Windows Azure Platform上でのシステム運用の効率化を実現する『AppRegion(アップリージョン)』の提供開始](富士通システムソリューションズのプレスリリース)

NTTコム、運用監視機能付き「Azureハイブリッドオプション」を提供開始

 2011年4月19日、NTTコミュニケーションズのホスティングサービス「Bizホスティング エンタープライズ」で「Azureハイブリッドオプション」が提供開始となりました。これは、Windows Azure Platformが利用でき、ハイブリッドクラウド環境の運用監視機能が付加された形のサービスになります。

 Windows Azure Platform の運用監視機能としては、Windows Azure/SQL Azureのサービス稼働状況の監視やログ抽出、また、サービスの負荷状況に応じた自動スケールアウト機能、スケジューリング機能が提供されます。

 これにより、NTTコミュニケーションズが提供するプライベートクラウドと、パブリッククラウドであるWindows Azure Platformを柔軟に組み合わせて利用した際に、そのハイブリッドクラウド環境の一元管理が可能となります。また、サポートサービスも提供されます。

●関連情報
[高いセキュリティと経済性を両立するBizホスティングサービス エンタープライズ「Azureハイブリッドオプション」の提供開始について](NTTコミュニケーションズのWebサイト)