「初代Xperiaを発売して、開発者の力を強く感じた。どんどん情報を公開するので、みなさんに遊んでいただきたい」---ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは2011年4月23日、Androidアプリケーション開発者を対象にしたイベント「Create Now Tour 2011」を東京で開催した。

 ソニー・エリクソンはNTTドコモから発売されたXperia arcの開発元である。Xperia arcの特徴は、Android 2.3の搭載、8.7mmという薄さ、高画質化機能「モバイルBRAVIAエンジン」や、CMOSセンサー技術「Exmor R for mobile」による暗所での撮影性能、HDMI出力、そして時間軸に沿って情報を整理するユーザーインタフェース「Timescape」などである。

写真●Xperia arc
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Timescape Extensionの作り方を解説

 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ Create & Development SW先行開発部 3課 庄司久人氏は、Timescapeの拡張機能である「Timescape Extension」を作成する手順の解説を行った。「Timescape Extension」開発方法の解説は、このCreate Now Tourが国内初となる。

写真●Timescape。Xperia arcをHDMIでテレビにつないでホーム画面を表示している
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 Extension作成用の「Timescape Extension Development Kit」は、GoogleのADV Manager経由でダウンロードする。「Xperia arcを購入しなくてもエミュレータ上だけで開発できる」(庄司氏)。自由に使えるアイコン集も用意している。

 Extensionのメカニズムは、(1)Timescapeのデータベースにデータを入れる、(2)Timescapeのユーザーインタフェースからのイベントを受け取る、の2つであり、開発は容易という。「東京に先行して行われた名古屋会場では、セミナーが終わるまでの半日でgithubのコミットをTimescape上に表示するExtensionを作った人もいる」(庄司氏)ほどだ。すでにmixiなど多くのExtensionがAndroid Marketで公開されている。

写真●Timescape Extensionのメカニズム
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 庄司氏は、初代のXperiaを発売した際、「外部開発者の力を強く感じた」という。「どんどん情報を公開していかなければいけないと感じた。情報を提供して、みなさんに遊んでいただきたい」(庄司氏)。