■「Pismo File Mount Audit Package」はISO/ZIP形式のファイルを、通常のドライブまたはフォルダと同じように扱うことができるシェル拡張ユーティリティである。
■仮想CD/DVDツールや解凍ツールを使用することなく、ISO/ZIP形式のファイルに格納されているデータを簡単に操作が可能。

■ソフト名 Pismo File Mount Audit Package(バージョンBuild 159)
Win7VistaXP200020082003
英語
■開発 Pismo Technic Inc.
■URL http://www.pismotechnic.com/
■ファイル pfmap-159-win.exe(1,559,080バイト)
■対応OS Windows 7/Vista/XP/2000/Server 2008/Server 2003(Windows XP以降は32/64ビット版対応)
■価格 無料
■評価
(5段階)
★★★★☆

 CD/DVD/Blu-rayメディアやハードディスクなど、記録可能な媒体に記録されているデータを、それらのファイルやフォルダ構造を保ったままファイルとする、いわゆるイメージファイルを扱う機会は多い。拡張子が「.iso」や「.bin」などに代表されるこれらのイメージファイルは、フリーソフトやシェアウエア、あるいはパッケージソフトなどの配布形式の1つとして公開されることが多い。また、CD/DVDなどの書き込みソフトなどでは、通常の書き込みプロセスに加え、イメージファイルとして保存、あるいはイメージファイルから通常のCD/DVDなどを作成する機能を持つものも多い。

 これらのイメージファイルを扱うにはいくつかの方法がある。通常はCD/DVDなどの書き込みソフトを使用して、実際のCD/DVDメディアに書き込んでからCD/DVDデバイスに装着して利用する形が多いだろう。また、仮想のCD/DVDドライブを構築してイメージファイルをマウントし、通常のCD/DVDメディアとして扱うことができるツール(たとえば「DAEMON Tools LiteAlcohol 52などが有名)もよく利用されている。イメージファイルを簡単に扱えるので、これらの仮想CD/DVDドライブツールを利用しているユーザーも多いだろう。

ZIPやISO形式のファイルをエクスプローラから操作する

 ただ、イメージファイルを実際にCD/DVDに書き込んだり、あるいは仮想CD/DVDドライブにマウントして利用するにはいずれも専用のツールをインストールする必要がある。また、例は少ないかもしれないが、大容量のハードディスクをそのままイメージファイルとして扱うような場合には、CD/DVDデバイスとしては容量が不足したりして、取り扱いがやや面倒になる。たとえばイメージファイルの内容を確認したい、あるいはその中の一部のファイルだけを取り出したい、といった場合に、もう少し簡単な方法でイメージファイルを取り扱うことができるツールがあれば何かと便利だろう。

 今回紹介する「Pismo File Mount Audit Package」(以下「PFMAP」)は、まさにこのような利用形態に適した英語版のフリーソフトである。エクスプローラの右クリックメニューから特定のイメージファイルを簡単に扱うことができる。また、イメージファイルだけでなく、ZIP形式で圧縮されたファイルも扱うことが可能だ。

 PFMAPが扱うことができるファイルの形式は、ISOおよびその圧縮版、あるいは拡張版としてのCISO(Compact ISO Files)、ISZ(圧縮されたISOファイル)、CFS(Compact File Set)など、およびZIP圧縮ファイルとなっている。またbin/imgなどの拡張子がついたイメージファイルもISOファイルに変換して扱うことができる。なおUDFフォーマットのISOも取り扱い可能となっている。