3月11日に発生した大地震から2週間が経過した。地震発生直後から通信事業者の災害用掲示板やグーグルの「Googleパーソンファインダー」などの被災者支援サービスが提供され、被災者との連絡などに一役買っている。3月19日から24日も多くの企業が被災者、被災地の支援を表明している。
一方、福島県の原子力発電所での事故に端を発する電力不足で、東京電力は3月14日から計画停電(輪番停電)を開始した。グループ分けが不明確であったり、停電の実施/中止が直前まで分からなかったりで、個人の生活や企業活動に影響を及ぼしている。こうした計画停電に対して、情報を分かりやすくしようというツールも登場してきた。
大震災からの復旧に向け、日本のICTベンダー、Webサービス提供者は全力を挙げている。
被災者支援に関するニュース
NTTドコモ、被災地向けに携帯電話の利用可否や無料充電場所を地図で確認できるサービス
ユビークリンク、被災地周辺の道路情報表示Androidアプリ
「義援金搾取サイト」防止のため、コモドジャパンがサーバー向けSSL証明書を無償提供
Yahoo! JAPANが被災した子供たちを応援するページを公開、保護者向けに心のケア情報も紹介
阪神大震災の経験を生かした「被災者支援システム」、地方自治情報センターがオープンソース化
パイプドビッツの緊急連絡確認サービスが即日提供可能に、売り上げの被災者向け寄付も実施
トムソン・ロイター、放射線や救急医療処置に関するデータベースを無償公開
Twitterのつぶやきから震災情報を抽出して分類表示するサービス、PFIが公開
MSとページワン、クラウド型CRMベースの避難所運営支援システムを無償提供
ネクストが被災者向けの住宅情報提供サービス、空き部屋情報も受け付け
震災で延期の春期情報処理技術者試験、6月と7月の二つの日程で開催
計画停電情報など
東京電力が計画停電のグループ分けを細分化、25グループ体制で26日から
「今は何%?」東電の電力使用状況をモニターできるサービスやアプリが続々
東電エリアの電力使用状況を取得できるAPI、ユーザーローカルが無償提供
東京電力が電力使用状況のグラフを公開、Yahoo! JAPANも専用ページで
ぐるなび、節電営業や売上寄付などを行う「被災地応援」飲食店情報
復興支援策に関するニュース
日本マイクロソフトが放射線データ提供サイトをAzureで構築
NTTデータが学校や自治体の復興支援、震災情報サイトへのボランティアも
日本のIT関連企業などが被災者支援アプリのハッカソンとアイデアソン開催
アズジェント、バックアップソフトを期間限定で無償提供、震災復興向け
ソフトバンク・テクノロジーが復興支援でファイル転送サービスを無償提供
新日鉄ソリューションズが被災企業や団体にWeb会議サービスを無償提供
IIJ、復興支援で自治体にサイボウズ ガルーン SaaSを60日間無償提供
日本HPが震災復興支援にサーバー/ストレージを各150台無償提供
コムデザイン、被災地企業向けに顧客からの電話着信を転送する無償サービス
米Mindjetがプロジェクト立案支援ツールを自治体などに提供
日本ユニシス、被災地自治体向けに防災や業務支援用クラウドを無償提供