Hadoopは分散処理によって、大量データの一括処理をRDBMSよりも大幅に高速化できるミドルウエアで、これまではログ解析など特定の分野で使われてきた。これを、基幹バッチ処理に適用するためのフレームワークが登場した。オープンソースソフトウエアの「Asakusa」である。

 本連載では、Asakusaの開発責任者がその全体像を解説する。Hadoopがなぜ速いのかを解説したあと、Asakusaの構成要素や設計方法、実際のコーディング例を示す。