プライベートの時間を活かすために

 タイムマネジメントを紹介してきたこの連載も今回で最終回となりました。今回は「プライベートの時間」に焦点をあててみたいと思います。

 タイムマネジメントはいわゆる「仕事術」の1つでもありますが、仕事の時間、特に残業時間の長さはプライベートにも影響します。また、プライベートにおいてもタイムマネジメントを行うことによって、プライベートの物事も計画的に進めやすくなります。

ワーク・ライフ・バランスを高めよう

 最近は「ワーク・ライフ・バランス」という言葉もよく耳にするようになりました。「仕事とプライベートのバランス」を意味するこの言葉は、一般的に「バランスが仕事側に片寄りすぎていないか」という警鐘の意味で用いられます。しかし、単純に「仕事を減らしてバランスを取ること」だけでなく、いかに「両方を充実させるか」がとても重要です。

 たとえば、残業時間が長すぎる日々が続くと、どうしても疲れもたまりがちになり、仕事への集中力も下がり、ますます残業が長くなってしまう悪循環に陥りがちです。それとは逆に、仕事の効率を高めて残業時間を減らすと、より仕事に集中できるようになりますし、効率高く、メリハリのある働き方ができるようになってきます。

 また、プライベートの時間を充実させることが、自分自身の知識や感性を高め、それが仕事上の成果につながることもあります。このように「メリハリをつけ」「両方を充実させる」という意味でのワーク・ライフ・バランスは、現在のビジネスパーソンにとって、とても重要なものです。