昨年、史上最短で上場廃止となった企業がありました。

 半導体製造装置メーカーのエフオーアイ(FOI)です。

 2009年の11月に上場し、2010年の6月に上場廃止になったのです。

 上場廃止の理由は粉飾決算。

 同社のウェブサイトなどの情報によれば、売上高の過大計上などにより、なんと100億円規模の粉飾があったのだとか。

 この粉飾があったとされるのは、2009年3月期。そこで、2009年3月期のFOIの売上高を調べてみると約118億円。

 具体的に、どこにどんな粉飾があったのか定かではありませんが、1年間の売上高に相当する額の架空売り上げなどがあったと判断されたのですから、驚きです。

 ことの真偽についてそれ以上はわかりません。

 また、粉飾決算であるかどうかの判断は意外と難しいので、軽々しく「架空売り上げである」とか「売り上げの水増しである」と結論付けることは避けるべきでしょう。

 ただ、実際に、FOIはそれで上場廃止となり、結果として倒産という道を歩くことになったのです。