2011年も、気がつけばもう6月が終わりました。そして、6月といえば、株主総会のシーズンです。

 株主総会とは、株式会社の株主が決議をするための会議。

 決算に合わせて年に1回は開催しなければならず、これを定時株主総会と呼びます。また、必要に応じていつでも株主総会を開くことが可能で、それを臨時株主総会と呼びます。

 企業(以下、株式会社を前提に話をいたします)の経営は、日常的には経営者(代表取締役、社長)が行い、そこで働く人々が具体的な仕事をすることによって成り立っています。

 でも、重要な事項について最終的な決定権限を持っているのは「株主」という人たち。

 経営者を選ぶ権利はもちろんのこと、合併に関する最終決定権を持っているのも株主。実際、経営者同士で合併話に合意をしても、株主総会によってそれが覆される、ということだってあるのです。

 なぜかと言えば、株主は株式会社のオーナーだからです。

 会社は誰のものか、という問いには、視点によってさまざまな答えがあり得るのですが、「会社は株主のもの」という答えも1つの正解なのです。

株式会社は「出資」と「融資」を元手に事業を展開

 ここで、株式会社とはどういう会社なのか、会計の観点から一度整理してみましょう。

 株式会社とは、株主から出資を受け、金融機関からの融資と合わせて、それらを元手としてビジネスをしている企業です。