インターネットにアクセスするために必要なアドレス情報である「IPv4アドレス」の在庫枯渇が“本当に”目前に迫ってきた。
米国時間2月3日、大もとの管理団体であるIANA(Internet Assigned Number Authority)が管理している在庫が完全に底をついた。あとは世界に五つある地域インターネットレジストリー(RIR)に残る在庫のみとなった。
IPv4アドレスの枯渇問題と連動する形で進められているのが、次世代のIPv6を使ったインターネットへの移行である。枯渇が現実のものとなったことで、2011年6月に世界規模の実証テストが開催されることが発表されるなど、にわかに慌しくなってきた。インターネット利用者が押さえておきたいIPv4アドレスの枯渇に関する最新情報やIPv6インターネットへの移行に関する動き、国内の動向などをまとめた。
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