昨年12月から始まった「ドコモマーケット(iモード)」。個人開発者のみならず、公式コンテンツ・プロバイダも新たなビジネスチャンスとして続々と参入し、マーケットの滑り出しは好調だ。

 その一方で、昨今はAndroid、iPhoneといったスマートフォンがモバイルアプリにかかわる話題の主役になっている。i-appli SQUAREでも、スマートフォンアプリからiアプリへの移植や、JavaをベースとするAndroidアプリとの同時開発が話題になっている。iアプリはスマートフォンアプリと独立した存在ではなく、互いに関連しあう存在となりつつあるのだ。今回は、iアプリとスマートフォンアプリの関係性について紹介していく。

iPhoneアプリからの移植は簡単?

 Androidと異なり、開発言語にObjective-Cを用いるiPhoneアプリ。携帯電話(フィーチャーフォン)の台数にはまだまだ及ばないものの、現状のスマートフォンでは一大勢力のアプリだけに、「なるべく近い形で」iアプリへの移植を考える人もいる。

結構UIを近づけての移植は難しいものでしょうか。
blueairさん「iPhoneアプリの移植について」

丁度自作iPhoneアプリをiAppliへ移植し審査に提出した所なのですが、該当アプリがそもそもタッチ主体のインターフェイスでしたもので、割り切って十字キー主体に変更致しました。
Dyquemさん「iPhoneアプリの移植について」

タッチUIの移植はたいへんかもしれません。
iアプリではタッチパネルを押した座標と押したか離したかの情報しか取得できません。
すべて自前で作ることになると思います。
AppliStudioで対応していれば良かったのですが・・・

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ピンチイン/アウトは取得できますね。
ただ、取得できる機種はタッチパネル対応機種のうち、半分位です。
サバトラさん「iPhoneアプリの移植について」

 言うまでもないが、スマートフォンはタッチ操作が基本。サバトラさんの助言にあるように、iPhoneアプリの特色となるタッチUI(ユーザーインターフェース)をそのまま落としこむのはハードルが高い。ただし、Dyquemさんのように、ある程度割りきって移植する開発者もいる。なお、AppliStudioを開発するテックファームのスタッフにより、 SOGフレームワークによるタッチパネル対応が紹介されているので参照されたい。