ヒューマンスキル分野の“有名人”、田中淳子氏と芦屋 広太氏による特別対談。皮切りに芦屋氏が「行き詰まり感」をどう乗り越えたか、自らの経験を話します。カギは社外の人と積極的に会うことでした。
ヒューマンスキルの世界では有名なお二人ですが、会ったのはつい最近とか。
田中: お会いしたのがいつだったか思い出せないんですけど…いつでしたっけ?
芦屋: 確か(2010年の)10月初旬ですね。Twitterでいろいろ有名人を探しては、フォローしていたんです。その一人が淳子さんだった。
田中: 9月末くらいですね。私、自宅でワインを飲んで、すごくいい気分でいたら、Twitterで一人フォロワーが増えて、誰かなと見にいったら、何か怪しい…。
芦屋: アッハッハ!

田中: プロフィールには芦屋さんとあるけど、アカウント名が芦屋じゃないでしょう?
芦屋: ああ、「本郷人間塾」としていますね。
田中: アカウント名@hongojkでしたっけ。カッコで芦屋広太と。怪しいと思ったんですよ、ほら、botっていうのかと思って。で、「ご本人でしょうか?」って問いかけたんです。
芦屋: 「本人ですか?」って聞かれたのは初めてでしたよ(笑)。
田中: そうしたら「本人です」って返信が来たので、すぐ私もフォローしたんですよ。
芦屋: だってねえ。本人以外で返せないですよ。なので「本人です」って返したら、それから10回くらいやり取りして…。
田中: それでTwitterのDM(ダイレクトメッセージ)で「会いませんか」みたいなメッセージが来たんですよ。
芦屋: で、淳子さんのほうからも「一回会ってみたかった」とメッセージが来て、「ぜひ」と。これがきっかけで初めてお会いして、すぐに意気投合しました。
そもそも互いに相手の書かれたものは、読んでいたんですか?
芦屋: 私は、淳子さんの書かれたものは読んでいましたよ。
田中: 何かライバル心を感じていたというウワサが…(笑)。
芦屋: やはりね。似ている分野で活動している人って、あまりいないじゃないですか。しかも、その中でたくさん書いてる方は多くない。淳子さんは一杯書いていますよね、連載も多いし。なので、常に読んでいましたね。
田中: 芦屋さんのほうが本を出している冊数は多いし、いろんなところで連載されているじゃないですか。すごく露出していますよね。
芦屋: でも、書いているジャンルが基本的に、さわやか系ではない(笑)。
田中: ああ。ああ、って納得しちゃった(笑)。
芦屋: 私のイメージでは、淳子さんは若い人がどのように成長するかに焦点を当てているのかな、と思っています。
田中: ああ、そうですね。
芦屋: 私が書くものは、どちらかというとマネジャーとしての経験をそれなりに積んで、マネジメントに苦しむ人の処方箋という感じですね
田中: 対象者層がちょっと違う。