「IT(情報技術)投資は莫大な利益を生む」――。独立コンサルタントの熊澤壽氏はこう主張する。実際、同氏は2001~2007年にスイッチング電源大手デンセイ・ラムダ(現TDKラムダ)でBPR推進室長や情報システム本部長、間接部門の総責任者を務め、業績回復に貢献した。しかし2008~2010年に外資系ソフト会社社長を務める間、他社の失敗事例も見聞きしたという。あってはならないIT投資の姿を舌鋒鋭く指摘し、あるべき姿を提言する。