東芝ソリューション 河井信三 取締役社長

 IT市場における投資に対する考え方の厳しさが続くなか、今年も東芝ソリューショングループはさらなる構造改革と利益体質強化を推進する。クラウドなど大きなパラダイムシフトを迎えているが、東芝ソリューションの人間力、技術力、サポート力の三つの力を結集して、顧客から高い評価と信頼を得られる1年としたい。

 具体的には、市場競争力のある各種業種・業務・プラットフォーム・組込み分野における自社製ソリュ-ションの継続強化を進める。これと共に、スマ-トコミュニティーなど東芝グループが注力する社会インフラ事業にも取り組んでいく。

 さらにクラウド、IFRS、中堅市場などといった成長分野でも強みを発揮していきたい。今年は、中国進出による事業展開も進める。

 企業が成長するためには、そこで働く従業員の働きがいや満足度も重要なファクターである。ダイバーシティ活動や、CSP(企業の社会的責任)活動、ワ-クライフバランスなどにも継続して取り組む。

 2011年は、昨年新たに発表したブランドメッセージである「明日のカタチを創る力」をキーワードに、発想を転換し、知恵と工夫を凝らす。全従業員のベクトルを合わせ、顧客、社会、そして私たち東芝ソリューションの明日のカタチを未来に向かって創造していきたい。