日本IBM 橋本孝之 代表取締役社長

 2011年は、日本のお客様のグローバリゼーション支援を加速する。世界市場で事業を展開する企業が経営のスピードを高め、経営資源を最適活用するには、経営基盤をグローバルで「標準化」「統合」することが重要だ。当社自身が1990年代からグローバルに統合された企業への変革を進めてきた経験を基に、コンサルティングからアウトソーシングまであらゆるソリューションを提供していく。

 企業・都市のスマート化を通して「スマーター・プラネット」を実現するため、引き続きクラウドコンピューティングや、高度な情報分析サービスであるビジネス・アナリティクス・アンド・オプティマイゼーション(BAO)に注力する。

 クラウドについては、グローバル共通のパブリッククラウド基盤を日本に構築し、世界中どこでも均一の料金・サービスを提供する。業界クラウドサービスも強化する。BAOについては、コンサルティングやシステム構築、ハード・ソフト、研究所の高度な分析手法などを統合した業種別ソリューションを、様々な業界に展開する。

 2010年は、これらの成長基盤すべてを着実に整えた、実りある年だった。2011年、米IBMは創立100周年を迎える。IBMは創立以来、秤はかりやタイムレコーダーに始まり、汎用機そしてサービスへと、ビジネスの形態を変革し続けてきた。この変革経験を価値として顧客に提供し、日本の顧客とのパートナーシップをさらに進化、深化させていく。