■「ALFTP」はSFTPプロトコルを使用できるFTPクライアント・サーバーツールである。わかりやすいユーザーインタフェースで使いやすい。
■FTPだけでなく、SFTPプロトコルを使ったより安全なファイル転送が可能である。設定情報も暗号化して保存しておくことができる。

■ソフト名 ALFTP(バージョン5.30.0.1)
Win7VistaXP2000NTMe9x
日本語
■開発 ESTsoft社
■URL http://www.altools.jp/(ダウンロードはESTsoft社のサイト以外に、窓の杜サイトVectorサイトでも可能)
■ファイル ALFTP.exe(4,601,864バイト)
■対応OS Windows 7/Vista/XP/2000/NT/Me/98(64ビット対応)
■価格 無料
■評価
(5段階)
★★★★☆

 Webサイトが改ざんされて悪意のあるスクリプトなどが埋め込まれ、サイトを閲覧したユーザーのコンピュータがマルウエアに感染するといった重大な被害が拡大している。Webサイトが改ざんされるに至る手口はいくつかあるが、「ガンブラー(Gumblar)」に代表されるように、マルウエアに感染したコンピュータを監視してFTPクライアントからユーザーIDやパスワードを盗み出されて被害をこうむる場合も多いようだ。

セキュアなFTP転送を実現する

 FTPプロトコルを使用してファイルを転送するソフトウエアの場合、サーバーへのログイン情報が平文で流れてしまう仕組みになっている。その結果、ログイン情報が盗み出されてしまうという事態が発生する恐れがある。

 このため、最近はより安全にファイルの転送ができるようなセキュアな手段を実装することがFTPに求められるようになってきている。セキュアなファイル転送手段としては、FTPS(File Transfer Protocol over SSL/TLS)や、SSHを利用したSFTP(SSH File Transfer Protocol)などがよく利用されているようだ。また最近はレンタルサーバーを運営する企業などでも、こういったセキュアなファイル転送プロトコルを受け付けるサーバーが増えてきている。今回紹介する「ALFTP」もそのようなセキュアなファイル転送プロトコルを利用することが可能なFTPソフトウエアである。

 ALFTPは以下のような特徴をもっている。

  • ファイルの転送にSFTPプロトコルを利用することが可能
  • FTPクライアントおよびサーバとして利用することが可能
  • ログイン情報を暗号化してコンピュータ内に保存しておくことができる
  • わかりやすい平易なインターフェイス