IPv4グローバルアドレスの枯渇時期が間近に迫ってきました。在庫の大元であるIANA(Internet Assigned Numbers Authority)の在庫は未使用分があと2ブロック(1回ないし2回の割り振り分)しかなく、2011年2月頃に底をつくと見られています。このアドレス枯渇の影響で、インターネットは変わりはじめています。五つのポイントに注目して、この動きを追ってみましょう。

ポイント1:IPv4アドレスの残り在庫

 未使用のIPv4グローバルアドレスは、IANAから地域インターネットレジストリー(RIR)、国別インターネットレジストリー(NIR)、プロバイダーと階層状に、ひとかたまりを単位にして割り振られていきます。IANAの在庫が底をついた後は、RIRにある残り在庫を消費していくことになります。日本の場合はアジア太平洋地域のRIRであるAPNICになりますが、それも2011年のうちに消費してしまうと予想されています。

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ポイント2:NTTのNGNを介したIPv6インターネット接続サービス

 早ければ2011年4月に、NTTのNGNを介したIPv6インターネット接続サービスが始まります。多くのユーザーにとって、IPv6インターネットが身近になるきっかけとなるでしょう。このサービスは「トンネル方式」「ネイティブ方式」の2通りの方法で提供される予定です。2010年はKDDI、日本インターネットエクスチェンジ、NECビッグローブ、ニフティ、朝日ネット、ヴェクタントの6社が、このサービスを見据えて新会社を設立するといった動きが見られました。

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