話題のWeb APIを活用したAndroidアプリのアイデアを競うイベント「Android MashUp 2010」が2010年12月9日、都内で開催された。日経BP社 ITproが主催するAndroidアプリの開発コンテスト「Android Application Award(A3) 2010-11 Winter」の一環として行われたイベントだ。API提供者による解説のあと、約40人の参加者がグループに分かれてアプリのアイデアを考案、発表。参加者の投票と審査委員の選考により優秀作品が選出された。

写真●Android MashUp 2010の会場
写真●Android MashUp 2010の会場
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 Web APIとは、インターネット上のサービスを他のアプリケーションから利用できるよう提供されているAPI。複数のAPIを組み合わせてアプリケーションを作り上げることをマッシュアップと呼ぶ。AndroidやiPhoneなどスマートフォンアプリケーションでは特に、Web APIをうまく活用して組み合わせることがカギになる。

Evernote、マピオン、フェリカ、PayPal、NTTドコモのAPIを解説

 Android MashUp 2010では、Evernote、マピオン、フェリカネットワークス、PayPal、NTTドコモの5社が提供するAPIが紹介された。

 まずEvernote APIを利用したアプリの開発者2人が、同APIについて解説した。Evernoteは、インターネット上にテキストや画像など様々なデータを保存できるサービスである。

 斎藤勝也氏は、Evernote APIを利用したAndroidアプリenShortcutを開発、公開している。よく使うノートやタグへのショートカットをAndroidのホームスクリーンに作成し、1クリックでアクセスできるようにするアプリだ。1度呼び出したノートのリストはローカルに保存し、すぐに閲覧できるよう工夫している。

写真●Evernote APIを利用したAndroidアプリenShortcut
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 フライトシステムコンサルティングの森英寿氏は、同社のiPhone向けTwitterクライアントアプリ「TweetMe」でEvernote API利用を紹介した。TweetMeからEvernoteにTweetを保存したり、タイムラインをまるごと保存したりすることができる。

写真●Evernote APIを利用しTweetを保存するiPhone向けTwitterアプリTweetMe
写真●Evernote APIを利用しTweetを保存するiPhone向けTwitterアプリTweetMe
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