今回の最大のポイントはAzure Guest OSのバージョンが1.xから2.0になり、Windows Server 2008 R2互換のOS環境が利用できるなったことです。開発環境のWindows Azure SDK(Software Development Kit:ソフトウエア開発キット)についても、日本語対応するなどの強化が図られています。サポート面では24時間365日の日本語サポートが始まりました。

Server 2008 R2互換のAzure Guest OS 2.0が登場

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 2010年12月1日、前回の記事で紹介したWindows Azure SDKの1.3や管理ポータルのリニューアルに合わせるタイミングで、Windows Azure Guest OSについても新しいバージョンがリリースされました。今回のリリースではバージョンが従来の1.xから2.0になっています。

 これまでのAzure OS 1.xがWindows Server 2008互換だったのに対し、Azure OS 2.0ではWindows Server 2008 R2互換となっている点が大きな変更点となります。2.0では2010年9月に公開されたセキュリティパッチまでが適用されたWindows Server 2008 R2互換の環境となっています。

●関連情報
[MSDN Library : Windows Azure Guest OS 2.0]

SDK 1.3対応Azure Toolsの日本語版やトレーニングキットが公開

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 2010年12月13日、Windows Azure SDK1.3対応のWindows Azure Tools for Visual Studio(2010年11月版)について日本語版が公開されました。開発ツールのVisual Studio 2010をインストールしてある環境に適用すると、Windows Azure向けのアプリケーションやサービスが日本語のメニューで開発できるように拡張されます。

 また、PDC10で発表された新機能を盛り込んだWindows Azure Platform Training Kit(SDK1.3用)がダウンロード可能となっています。これは、Windows Azureにおける基本的な開発方法をハンズオン形式で学習するものです。残念ながら日本語化はされておらず英語ですが、最新のSDK1.3での開発方法を理解できます。

 Windows Azure SDK 1.3評価キャンペーンとして、Windows Azure サービスの性能評価に協力するモニターも募集しています。対象はSDK1.2からWindows Azure Platformをご利用している人(11月30日以前にアクティベーション済みの人)です。モニターに応募した人全員にQUOカード1万円相当の謝礼を進呈します。

●関連情報
[Microsoftダウンロードセンター:Windows Azure SDKおよびWindows Azure Tools for Microsoft Visual Studio(2010年11月)]
[Microsoft Download Center : Windows Azure Platform Training Kit - November Update]
[MSDN Online : Windows Azure Platform Training Course]
[MSDN Windows Azure Platform デベロッパー センター : Windows Azure SDK 1.3 評価キャンペーン]