ジェネクサス・ジャパン
代表取締役CEO
大脇 文雄

 この連載では、南米ウルグアイ生まれの業務アプリケーション開発ツール「GeneXus(ジェネクサス)」について説明している。前回から、GeneXusを利用したシステム開発の流れを解説している。

 GeneXus で開発する際の特徴は、データモデルを作成した段階でプロトタイプを作成し、ユーザーを交えて検証できることだ。今回は前回作成したデータモデルを基に、システムのプロトタイプを作成していく。

実行環境を設定する

 GeneXusでプロトタイプを作成するためにはまず、実行環境を設定しなければならない(図1)。

 開発環境の左側の「ナレッジベースナビゲータ」の中の「設定」をクリックすると、実行環境の設定画面が現れる。この画面のナレッジベース名をクリックし、「新規環境」を選ぶと新規環境の設定画面が表示され、生成する言語やDBMSなどの詳細を設定できる。図1では、「.NETとSQL Server」、「JavaとSQL Server」、「RubyとSQL Server」の環境を設定していることが分かる。

図1●実行環境の設定
図1●実行環境の設定
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図2●データストアの定義
図2●データストアの定義
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 データストアなどの詳細は、開発環境の右側に表示されるプロパティで設定できる(図2)。

 図2は「.NETとSQL Server」の環境を使ってプロトタイプを作成する際の設定例である。SQL Serverにアクセスする方法(ADO.NET)、サーバー名(GX-P020\SQLEXPRESS)、データベース名(EV2Test)、SQLServerにアクセスするためのユーザーIDとパスワードを設定する。

 これで準備は整った。さっそく動かしてみよう。メニューバーの「ビルド(B)」をクリックし、次に「すべてをビルド」をクリックする(図3)。

 すると、図4のメッセージが表示された後、図5のようなデータベース作成の指示画面が表示される。

 ここで「作成」ボタンをクリックすると、指示された環境にデータベースを作成する。その状況は出力メッセージに表示される(図6)。

図3●すべてをビルド
図3●すべてをビルド
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図4●すべてをビルドのメッセージ
図4●すべてをビルドのメッセージ
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図5●データベースの作成
図5●データベースの作成
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図6●データベース作成のメッセージ
図6●データベース作成のメッセージ
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