ラックにサーバーを追加する際、ホットスポット(熱だまり)だけでなく、風量を考慮しなければなりません。
例えば、データセンターで熱問題をかかえている状況で、さらにブレードサーバーを追加しなければならないケースを想定します。ホットスポットから遠いところに設置すれば“なんとなく”良さそうですが、ただ遠いというだけで配置位置を決めると、さらなる熱問題を引き起こす可能性があります。
ブレードサーバーは発熱量が高いので、必要とする空気の量(風量)が通常より多くなります。新たに設置したブレードサーバーの個所で冷気を消費してしまうと、場所によってはそれまで足りていた風量が不足することになり、さらなる熱問題を招きかねません(図1)。
空調の能力だけでなく、風量を考えて、サーバーを増設しなければなりません。そのためには既存のデータセンターの熱や風のデータを細かく分析することが必要で、そうしたアセスメントサービスを利用するのも検討すべきでしょう。
APCジャパン サービス事業部 ソリューションエンジニアリング部 ソリューションエンジニア