■「Dexpot」はWindows上で複数の仮想デスクトップを構築するソフトである。最大20の仮想デスクトップを構築でき、すばやく切り替えて使うことができる。
■カスタマイズ機能に優れ、使い勝手のよい仮想デスクトップ環境を作り上げられる。さらにプラグインモジュールの導入による機能拡張も可能である。
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最近は、モニター画面のサイズについて大型化が進んでいる。コンピュータ自身の性能が大幅に向上していることもあり、複数のアプリケーションを起動させて、1つのモニター画面上にいくつものプログラムを表示させながら切り替えて使用するユーザーも多いだろう。その一方、比較的小さなモニターを使用しているユーザーも依然として多く、特にモバイルコンピュータなどでは複数のプログラム画面を同時に確認することはかなり難しい。そこで、できれば1台のモニターで効率よく画面を切り替えられる仕組みやツールがあると便利だ。
このようなときに役に立つのが、いわゆる「仮想デスクトップ」ツールである。最近は仮想デスクトップ機能をもつフリーソフトやシェアウエアが多数く公開されていて、どれを選んだらよいか迷うほどである。今回はこれらの中からWindowsの幅広いバージョンに対応し、使いやすい「Dexpot」を紹介する。
個人ならフリーで利用できる
Dexpotはドイツ生まれのソフトである。個人使用ならばフリーウエアとして無償で利用できる。基本的には英語版だが、シンプルな使い勝手ながら高機能な仮想デスクトップツールだ。
作者のサイトからダウンロードする際には、通常は最新バージョンでよい。ただし、バージョン1.5以上のものではWindows 95/98/Me/NT4の環境はサポートされなくなっている。このため、これらのOSで使う場合にはバージョン1.4xのものをダウンロードする必要がある。また、ポータブル版も公開されているので、使用する環境に対応したファイルを選択すればよい。今回は最新バージョンのDexpotを前提に説明していく。