セキュリティ担当者にとって、最新動向の情報収集は欠かせない。新しい攻撃手法、新しい防御手法をチェックしておかないと、攻撃を受けてハッキングされてしまったり、効果の薄い防御策を放置してしまったりといったことになりかねないからだ。

 そこで今回は、10月に開催された米国最大級のセキュリティイベント「CSI」と、PCI DSS基準の発行団体「PCI SSC」の欧州コミュニティ会合から、欧米でのセキュリティに関する新潮流を紹介する。一般に欧米のIT犯罪は日本の3~5年先を行くといわれる。“IT犯罪先進国”の最新動向を知ることで、日本企業が今度気を付けるべきことも見えてくるはずだ。

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