マスターデータの重要性はだれも否定しないはずだ。にもかかわらず、マスターデータマネジメント(MDM)が十分に機能しているケースが少ないのも、また事実である。システム間連携が当たり前になり、データに基づいた意志決定や企業活動が進むなか、MDMの重要性は高まる一方だ。加えて筆者は、「マスター管理者こそが、企業のIT部門の花形職種であると同時に、企業経営の中核を担うべきポジションだ」と指摘する。実践的なMDMへの取り組み方法を解説する。

目次

第1回 マスターデータ管理者こそが企業経営の中核を担う
第2回 MDMで失敗する三つの症候群
第3回 プロジェクトの成否はパッケージ導入前に決まる
第4回 MDM組織を立ち上げ、運用業務を設計する
第5回 MDMパッケージの選定・実装法