都内で2010年9月25日に開催されたiアプリ開発者向けイベント「iアプリ・デベロッパーキャンプ in Tokyo」。第1回 NTTドコモの山田氏第2回 テックファームの小林氏の講演に続き、午後は実際にApplistudioを使っての実習が行なわれた。

 iアプリはおろか、プログラミングも初心者である筆者も、実際にアプリ作成に挑戦した。以下では実際に実習で行ったことを説明していこう。

開発環境のセッティングは初心者にはハードル?

 iアプリの開発は基本的にJavaがベースになるが、これまでの講演でもふれられているとおり、開発支援ツールも提供されている。そのひとつがApplistudioだ。今回の実習では、このApplistudioを使ったアプリ開発を体験する。

 Applistudioは、単体で動くソフトではなく、Eclipse用のプラグインだ。したがって、まずはEclipseほか、基本となるツールを用意する必要がある。今回用意した環境は以下の通りだ(表1)。

表1●iアプリ開発用にインストールしたツール一覧
(1)Java2 Platform Standard Edition Development Kit(JDK) 5.0以上Javaの開発キット
(2)Java2 Platform Standard Edition Runtime Environment(JRE) 5.0以上Javaで開発されたソフトを実行するためのパッケージ
(3)Java2 SDK, Standard Edition Version 1.4.2Javaによるアプリ開発環境
(4)Eclipse IDE for Java Developpers Galileo SR2Java向けの統合開発環境
(5)Eclipse日本語化プラグイン(Pleiades 1.3.1)Eclipseの日本語化プラグイン
(6)iαppli Development Kit for Star-1.0iアプリのエミュレーションとビルドを行なうソフト
(7)Applistudioiアプリ開発用のEclipseプラグイン

 必要となるソフトは、Eclipseの日本語化プラグインを入れて7種類。Eclipseは、Javaなどに対応する統合開発環境。ここにiアプリ向けのプラグインを追加していく形になる。

 おそらくこうした開発に慣れているユーザーであれば、難しいことはないはずだ。Applistudioの公式対応OSが、現時点ではWindows XPのみである点や、Eclipseの対応バージョン(3.4.2 SR2もしくは3.5 SR2)あたりに注意すれば問題ないだろう。

 だが初心者となると、意外とこの段階でも戸惑うことがある。まず、Eclipseの最新バージョンではないこともあって、検索してもどこに本体があるのかわかりにくい。サイトの言語が英語であるというのも筆者のような初心者にはとっつきにくい点だ。Eclipseはここからダウンロードしよう。