ここまではWindows 7のポイントをプログラマ視点で紹介しました。これらの新機能や改良点は、当然のことながら、様々なアプリケーションから利用できます。今回は、Windows 7の新機能や改良点を利用するに当たって必要なプログラミングテクニックを解説します。
ジャンプリスト、タスクバー... 新しいインタフェースを活用しよう
さっそくWindows 7上でのアプリケーション開発に取り掛かりましょう。まずは、新しいユーザーインタフェース(UI)を利用したアプリ開発について見ていきます。
Windows APIを使用した開発というと、引数が多く、難解なAPI(Application Programming Interface)を組み合わせた難しいプログラミングを想像される方も多いでしょう。しかし、ここで紹介する.NET Framework 4のWPF 4(Windows Presentation Foundation 4)を利用すると、UI周りの開発が非常に容易になります。
今回は、ジャンプリスト、タスクバー関係、マルチタッチを一つのアプリケーションに実装していきます。まずは土台となるプロジェクトを作りましょう。
Visual Studio 2010を起動して、新しいプロジェクトを作成します。言語は「C#」を、種類は「WPF アプリケーション」を選択します。プロジェクト名は「UserInterface7」とします(図1)。
プロジェクトを作成すると、図2のようにアプリケーションのひな型となるファイルが生成され、メインウィンドウが表示されます。