企業情報システムの世界でオープンソースソフトが注目を集め始めてから10年以上がたつ。その間にオープンソースソフトの種類は急速に増え、オープンソースコミュニティは活発化し、導入事例も増え、いまやオープンソースは当たり前のものとして認知されている。

 しかし、その進化・発展は止まらない。IT業界やオープンソースソフトの最前線を追う記者の眼には、クラウドの世界で育ったオープンソースソフトの台頭、コスト削減効果の再評価、モバイル分野への広がり、日本発の技術、政府・自治体で進む利用など、様々な動きが映った。ここ1年に公開した「記者の眼」「記者のつぶやき」の記事の中から、オープンソースソフトの現在を感じとってほしい。


「クラウド育ちのOSS」から透けて見えるIT産業の構造変化

格安ルーターの裏にあるもの

自治体に広がるOpenOffice.org

やっぱりAndroid 2.2は速かった

大手SIが見たOSS導入の実際

「Big Data」はどこにでもある

事業仕分け、公式サイトのソースも「オープン」

Androidの会「デ部」で改めて考えたコミュニティの経済価値

Amazon EC2互換である意味

不自由なGoogle Chrome OS

不具合続発が逆に事態を動かした、日本発NILFSのLinuxへの統合