2009年7月、日本でもAndroidを搭載した携帯電話(NTTドコモの「HT-03A」)が発売されました。もうだいぶ前のように感じられるかもしれませんが、今からたった1年2カ月ほど前のことです。2010年4月の「Xperia」の発売以降、Andoroidを搭載した端末の発売が相次ぎ、Androidに対する関心は一層高まっています。本特集では、Androidプログラミングの基本を紹介します。日本でのAndroid端末発売当時の記事なので古い個所もありますが、Androidアプリ開発の概要を理解するのに役立ちます。
 今回は開発用PCと実機(Android端末)の接続について説明します。
(記事は原則として執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

 この連載では,Androidの基本知識とその上で動くアプリケーションのプログラミングについて説明します。前回は開発環境となるEclipseのインストールと環境設定を主に紹介しました。中編となる今回は,実機を使ったプログラミングの準備について解説します。

写真1●筆者が購入したHT-03A
写真1●筆者が購入したHT-03A

 新し物好きの筆者は,発売とほぼ同時にHT-03Aを買ってしまいました(写真1)。HT-03Aの第一印象は,想像していたよりも小さくて軽いというものです。操作性もよく,キビキビと動作します。ただし,画面タッチによる文字入力は,ちょっと厳しい感じがします。短い文章の入力なら問題はないものの,長文を打ち込むとなると,広いとは言い難い画面と小さなボタンが相まって少々つらく感じます。

 キーボード搭載端末か,あるいはBluetoothキーボードへの対応を期待したいところです。

 HT-03Aは,米QUALCOMMのMSM7201Aプロセサ(528MHz)および主メモリーとなる192MバイトのRAMを搭載しています。このほか,無線LANやBluetooth,GPS,傾きセンサー,地磁気センサーなどに対応しています。

 このHT-03Aの発売後,日に日にAndroidマーケット*1に日本語アプリケーションが増えています。当初は英語のアプリケーションばかりでしたが,日本語アプリケーションが充実するのもそう遠くなさそうです。