これまで5回の連載では、JavaFXが標準で提供しているクラスを使用して、サンプルを作成してきました。しかし、実用的なアプリケーションを作成するには、標準のクラスだけではとうてい足りません。JavaFXが提供しているクラスは、主にMVCのビューやコントローラに関するクラスであり、モデルを表すにはクラスを自作するしかありません。

 そこで今回は、クラスの作成について紹介していきます。また、これまで触れてこなかった演算子についてもまとめておきましょう。後半はJavaFX Composerを使用して、ノードのレイアウトについて解説していきます。

 本題に入る前に、JavaFXのアップデートを行いましょう。2010年8月5日にJavaFX 1.3.1がリリースされました。JavaFX 1.3.1では多くのバグフィックスに加え、起動シーケンスの見直しなどパフォーマンスの改善も図られています。

 JavaFX 1.3.1のリリースと同時に、NetBeans用のJavaFXプラグインもアップデートされています。また、NetBeans 6.9.1もリリースされました。

 NetBeans 6.9.1にJavaFXプラグインをインストールする方法は本連載の第2回で解説した方法と同一です。ここでは、NetBeans 6.9を使用して、JavaFXプラグインだけをアップデートする方法を解説しておきます。