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 この酷暑の中で絶対漕ぐのをやめたほうがいい自転車がある。米グーグルがGoogleストリートビュー用に開発した「Google Trike」だ。重さはおよそ115kg。これを漕ぐためには、相当な筋力と体力を必要とする。

 Googleストリートビューは、通常は専用の自動車で撮影するが、許可を得た私有地はこのごついカメラ搭載自転車を走らせる。しかし漕ぐ人は大変だ。

 その半面、Trikeでは、自動車では到底通れないような狭い道も進める。だからこそ、Googleストリートビューではまるでその施設を訪れたかのような360度パノラマ写真を楽しめる。

 国内でこのTrikeが最初に用いられて撮影されたのは京都の高台寺だ。動画投稿サイト「YouTube」でグーグルの日本法人が公開している撮影風景を閲覧できる。

 グーグルは、2009年5月から「ストリートビューパートナープログラム」を開始している。運営者から申し込みがあった施設内をカメラを搭載した専用の自動車や自転車が走るプログラムで、現在、高台寺に加えて旭山動物園、札幌ドーム、富士急ハイランド、ハウステンボス、九州大学、二条城などが公開されている。

 ただ、さすがにこの猛暑続きで撮影は一時中断しているかもしれない。