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超上流を極めるための「要求開発」入門

第2回 プロジェクトの基本情報を整理する

上山 和子=ファイブポイント代表取締役社長 2010/08/18 ITpro

 前回は、BA(ビジネスアナリシス)が重視される背景と、「要求開発」の概要について説明しました。いよいよ今回から、具体的な要求開発の進め方について説明していきましょう。

 本連載では、システム開発の前段階に要求開発を適用する方法を、ホワイトバードという架空のクリーニングチェーン店でのシステム再構築プロジェクトを題材に見ていきます。今回と次回は、要求開発の「準備フェーズ」を取り上げます(図1)。準備フェーズでは、プロジェクトの全体構造を把握し、プロジェクトが達成すべき目標を定めます。

図1●要求開発の4つのフェーズ
[画像のクリックで拡大表示]

システム刷新プロジェクトの計画書をまとめる

 ホワイトバードは、クリーニングのフランチャイズ事業を行う中堅規模の会社です。社長である白鳥太郎の手堅い経営で、業績を順調に伸ばしています。

 ある日、白鳥社長は、ホワイトバードに入社して3年になる長男の翼を社長室に呼び出しました。問題が多いと言われているシステムの刷新を、翼に任せようと考えたからです。

社長:「君も入社して3年になるから、システムについての問題は聞いているね。ここ数年、フランチャイズ店からのクレームも多いので、あれを刷新しようと考えている。その責任者を、君にやってもらいたい。情報システム室の桜井君は、信頼できる人間だ。彼と協力して進めなさい。まずは、システム化の概算費用を役員会に提出したいので、計画書としてまとめてくれないか」
翼:「分かりました」

 翼にとっては、突然のことで何から始めてよいか分からない状況でしたが、引き受けるしかありません。翼は、社長室を出たその足で、情報システム室の桜井を訪ね、社長室での経緯を話しました。

翼:「桜井さん。ちょっとお願いがあります。システム化にかかる概算費用を報告しなければいけないので、現在のシステムを担当している会社の連絡先を教えてくれませんか?急いで見積もりをお願いしないといけませんから」
桜井:「ちょっと待ってください。要件も決まっていないのに、いきなり見積もりですか?それに、既存システムありきで考えたのでは、また同じようなシステムができてしまいますよ。それでは、社長が期待しているようなものにはなりません」
翼:「そうですか…。それでは、とりあえず何人かに集まってもらって検討会をしましょう。システムの問題点や要望を集めないといけませんね。そうだな、営業部長とか、センター長に、出席をお願いしておけばよいですよね。まずは、桜井さんの都合の悪い日を教えてもらえますか?」
桜井:「落ち着いてください。場当たり的に人を集めてもダメですよ。それでは、声の大きな人の意見が優先されることになってしまいます。意見を聞くにしても、誰から何を聞かなければいけないのか、誰の意見を重視しなければいけないのか、事前に考えておくことが重要です」

 途方にくれる翼を見て、桜井は、翼に白鳥社長との打ち合わせを設定するよう依頼するとともに、打ち合わせに向けた準備を行うことを約束しました。

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