■BIOSのアップデートなど、フロッピーディスクからDOS環境を起動することが必要なケースがある。だが、最近のパソコンではフロッピーディスクドライブがないものも多い。今回紹介する「fdtoiso」はフロッピーディスクドライブがなくてもCDから起動可能なDOS起動ディスクを作成するフリーソフトである。
■もう一つ紹介する「DOS-on-USB」というツールを使えば、CDではなくUSBメモリーからDOSを起動することもできる。
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■USBメモリーをDOS起動ディスクにする
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この連載で紹介した「Virtual Floppy Drive」を利用してフロッピーディスクドライブイメージを作成するという方法は、保管したままになっているフロッピーディスクのデータを安全に保存する手段としては非常に優れている。だが、何らかの理由でコンピュータをDOSモードで起動しなければならないような場合には、たとえMS-DOS起動ディスクイメージを作成しておいても利用することはできない。フロッピーディスクドライブイメージから起動する手段がないからである。
CDやUSBメモリーからDOSを起動
そのような場合のために、フロッピーディスクの代わりとして、CD-R/RWなどのCDメディア、あるいはUSBフラッシュメモリーからDOSシステムを起動できるようにすればよい。よほど古いコンピュータでない限り、ほとんどのコンピュータはCDブートがサポートされているはずである。このため、CDメディアから起動できるDOSディスクを作成しておけば、DOSシステムが必要な場合には有効な手段となる。比較的新しいコンピュータでは、USBフラッシュメモリーからシステムを起動できるようにBIOSで設定できる。その場合には、USBフラッシュメモリーがDOS起動ディスクとして利用可能である。
今回は、フロッピーディスクドライブが装着されていないコンピュータでも、CD(CD-RやCD-RW)メディアあるいはUSBフラッシュメモリーから起動できるように、DOS起動CD/USBメディアを作成するツールなどを紹介する。