■BIOSのアップデートなど、フロッピーディスクからDOS環境を起動することが必要なケースがある。だが、最近のパソコンではフロッピーディスクドライブがないものも多い。今回紹介する「fdtoiso」はフロッピーディスクドライブがなくてもCDから起動可能なDOS起動ディスクを作成するフリーソフトである。
■もう一つ紹介する「DOS-on-USB」というツールを使えば、CDではなくUSBメモリーからDOSを起動することもできる。

■フロッピーディスクイメージからISOイメージファイルを作成
■ソフト名 (1) ISOイメージ作成(コマンドライン版バッチファイル:バージョン不明)
(2) fdtoiso(GUI版:バージョン不明)

Win7VistaXP
日本語
■開発 「とある小さなメモ用紙の野望」氏
■URL http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/3686/index.html
■ファイル (1) バッチファイル版:fdtoiso.lzh(871,578バイト)
(2) GUI版:fdtoiso_gui.lzh(882,179バイト)
■対応OS Windows XP(32ビット環境)/Vista(32ビット環境)/7(32ビット/64ビット環境)[対応OSに関する記述事項がないので筆者がテストした範囲の情報]
■価格 無料
■評価
(5段階)
★★★★☆

■USBメモリーをDOS起動ディスクにする
■ソフト名 DOS-on-USB(バージョン2)
VistaXP2000Me9x
英語
■開発 James Holmes氏
■URL http://www.jamesonline.ca/
■ファイル DOS-on-USB_download.zip(9,182,601バイト)
■対応OS Windows Vista/XP/2000/Me/98(Windows 7の32ビット/64ビット環境でも問題なく動作する)
■価格 無料
■評価
(5段階)
★★★★☆

 この連載で紹介した「Virtual Floppy Drive」を利用してフロッピーディスクドライブイメージを作成するという方法は、保管したままになっているフロッピーディスクのデータを安全に保存する手段としては非常に優れている。だが、何らかの理由でコンピュータをDOSモードで起動しなければならないような場合には、たとえMS-DOS起動ディスクイメージを作成しておいても利用することはできない。フロッピーディスクドライブイメージから起動する手段がないからである。

CDやUSBメモリーからDOSを起動

 そのような場合のために、フロッピーディスクの代わりとして、CD-R/RWなどのCDメディア、あるいはUSBフラッシュメモリーからDOSシステムを起動できるようにすればよい。よほど古いコンピュータでない限り、ほとんどのコンピュータはCDブートがサポートされているはずである。このため、CDメディアから起動できるDOSディスクを作成しておけば、DOSシステムが必要な場合には有効な手段となる。比較的新しいコンピュータでは、USBフラッシュメモリーからシステムを起動できるようにBIOSで設定できる。その場合には、USBフラッシュメモリーがDOS起動ディスクとして利用可能である。

 今回は、フロッピーディスクドライブが装着されていないコンピュータでも、CD(CD-RやCD-RW)メディアあるいはUSBフラッシュメモリーから起動できるように、DOS起動CD/USBメディアを作成するツールなどを紹介する。