仮想化環境を導入するに当たって、「運用管理の仕組み」をどう再検討すべきだろうか。この問いに対する答えは、非常にシンプル。「これまでの運用管理方法は通用する。だが、新たに増える仮想化レイヤーの管理を変更・追加すべき」ということだ。仮想化環境の運用監視は基本的に従来の延長線上にある。それほど難しく考える必要はない。

 ただし、仮想化によるメリットを最大限に引き出すには、いろいろと留意すべき点がある。本特集では、仮想化環境における運用管理の仕組みを構築する際の基本的なアプローチからツール選び、運用管理の実際までを解説する。