iモード版ドコモマーケットの開設に合わせ、NTTドコモは前回紹介した審査の迅速化やホスティングの提供に加え、技術面でも様々な施策を用意している。これまで企業のみに開示していた機能「iアプリDX」の個人開発者への一部開放や、開発支援ツールの提供を予定している。その詳細をNTTドコモ コンシューマサービス部 ネットサービス企画担当部長 前田義晃氏とネットサービス企画 サービス戦略担当課長 山田和宏氏に聞いた。

(聞き手は大谷 晃司=日経NETWORK、高橋 信頼=ITpro


iモード版ドコモマーケットの開設に合わせ、これまで企業のみに開示していた機能「iアプリDX」を個人開発者へも開放するのでしょうか。

NTTドコモ コンシューマサービス部 ネットサービス企画担当部長 前田義晃氏
写真●NTTドコモ コンシューマサービス部 ネットサービス企画担当部長 前田義晃氏
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前田氏:基本的にはその方向で考えています。どこまでのレベルでできるかを今詰めているところです。これまで法人のコンテンツプロバイダにしか開示していなかった機能のいくつかを開放したいと思っています。

スマートフォンが提供するAPIをiアプリでも

 スマートフォンを見ていると、かなりいろいろなAPIがあり、開発者はそれを前提にしてアプリを作っています。なぜこちら(iアプリ)では使えないの、という声は当然あると思います。

 どうしてもこれはまずい、という部分はあるとは思いますが、大部分はできるだけ開放していきたいと考えています。

例えばGPSは。

前田氏:当然(開放しなければならないAPI)だと思います。ただし、お客様の個人情報を保護するために、コンテンツプロバイダの方に守っていただくガイドラインは設定する必要があると考えています。