ITパスポート試験は、レベル1(初級)からレベル4(プロフェッショナル)の4段階にレベル分けされている情報処理技術者試験のうち、登竜門に当たるレベル1に位置づけられている試験です。情報技術(IT:Information Technology)にかかわるすべての人を対象にした試験であり、事務系の社会人や文系の学生の方でも十分合格可能な試験内容になっています。

 ここでは、今秋の10月17日(日)に実施予定のITパスポート試験について、試験の概要、今年の春に実施された試験の出題傾向、学習のポイントなどをご紹介します。

ITパスポート試験の概要

試験時間、解答方式、解答数

 ITパスポート試験の解答方式はすべて多岐選択式(四肢択一)であり、経営全般に関する「ストラテジ系」、IT管理に関する「マネジメント系」、IT技術に関する「テクノロジ」系の三つの分野に分かれて出題されます。解答数は全部で100問であり、試験時間は165分です。

試験時間解答方式解答数
165分(9:30~12:15)多岐選択式(四肢択一)100問(問1~問100)
ストラテジ系(経営全般):35問
マネジメント系(IT管理):25問
テクノロジ系(IT技術):40問

出題形式と出題構成

 ITパスポート試験の出題形式は小問と中問に分かれています。小問は一つの問の中に一つの設問が含まれている形式、中問は一つの問の中に四つの設問が含まれている形式です。

出題形式問題数解答数問番号配点割合
小問8888問1~問8810点×88=880点
中問312問89~問10010点×12=120点

合格基準

 合格基準は、3分野それぞれの得点がすべて30%以上であり、かつ、3分野の総合得点が60%以上です。

配点総合得点分野別得点
1000点満点合格基準60%以上合格基準30%以上
基準点600点基準点ストラテジ系:350満点で105点
マネジメント系:250満点で75点
テクノロジ系:400満点で120点