来る7月13日(米国時間)、マイクロソフトによるWindows 2000とWindows XP Service Pack(SP)2の製品サポートが終了する。Windows 2000はServer/Professionalとも「延長サポート」と呼ばれるフェーズが終了し、すべてのWindows 2000に対するサポートが終了することになる。一方、Windows XPはSP2というサービスパックのサポート終了日となり、XP SP3に対しては今後も修正プログラムが提供される(なお、64ビット版に関してはXP SP2も2014年4月8日までサポートする)。

 マイクロソフトによるサポートが終了することで、ユーザーが最も気になるのはセキュリティであろう。サポートが終了すると、今後は仮に重大なセキュリティホールが発見されたとしても、マイクロソフトからその弱点を修正するプログラムが提供されないことになる。すなわち、これらのOSを今後も使い続けるユーザーにとっては、危険な攻撃にさらされる可能性が格段に高いことを常に意識する必要がある。

 サポート切れを迎えるユーザーに対する、マイクロソフトの基本的な解決策は「サポートの対象となる新しいOSに切り替えてくれ」というもの。とはいえ、アプリケーションの互換性やコストの問題などで、すぐにOSを入れ替えるのは難しい場合もあるだろう。そうしたユーザーのためのサービスを提供する動きも出てきている。対象となるOSを使っているユーザーは、情報をできるだけ収集し、早めに対処策を考えてほしい。関連記事として、Windowsのサポート切れやサポート方針を扱った過去の解説記事も紹介する。こちらも参考にしてほしい。

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