実用段階に入ったクラウドをいかに活用するか---。このようなテーマで「エンタープライズクラウド フォーラム」が6月29日に東京国際フォーラムで開催された。ベンダー各社の最新ソリューションや先端事例を交えて、活用の勘所を紹介した。

 基調講演に登壇したマッキンゼー・アンド・カンパニーの萩平和巳氏は、国産ならではの強みを生かすクラウドの構築を訴えた。それを受ける形で、日本ユニシスや日立製作所が自社のクラウドソリューションを紹介。ユーザー企業の立場からは、日本通運と宝印刷がクラウド導入の実際を語った。

目次

「国産“業種クラウド”構築に向けて連携を」
---マッキンゼーの萩平氏
「ほとんどのシステムがクラウドに向いている
---日本ユニシスの岡部常務
「クラウドで企業内システムの全体最適化を」
---日立製作所 小川秀樹氏
「クラウド拡大を決めるのはIT部門ではなく“顧客”」
---ユーザー2社が討論