日本通信が2010年5月19日に発表した無線LANルーター「b-mobile WiFi」。イー・モバイルの「Pocket WiFi」などと同じジャンルの製品で、携帯電話機能を内蔵、外出先で携帯電話会社のデータ通信サービスを通じて、パソコンなどをインターネットに接続するための製品である。日経パソコンは製品版をさっそく入手。使い勝手や実際の伝送速度をのレビューを含めて詳報する。
同社によれば、b-mobile WiFiは5月20日の時点で早くも1000台を受注した。5月24日に出荷を開始しているが、5月28日予定の2次出荷分まで含めて、既に完売という。人気が集まっているのは二つの理由からだ。一つはいわゆる「SIMフリー」のため、いずれの携帯電話会社のSIMカードでも使えること。もう一つは1万9800円(直販価格)という手ごろな価格だ。
製品開発は中国ZTE。Pocket WiFiを手がけた中国ファーウェイ・テクノロジーズと同様、今では代表的な通信機器メーカーである。外観をPocket WiFiと比べると、わずかにはみ出す程度にb-mobile WiFiの方が大きい。ただ本体が黒色のため、その差はあまり感じない。厚さは約14mmで、Pocket WiFiとほぼ同じ。表面が平らなデザインなので、実際よりは薄く感じる。
microSDスロットは備えていない。この点でバッファロー「ポータブルWi-Fi」やPocket WiFiより見劣りする。半面、無線LANルーターに特化することで価格を抑えたという特徴にもなる。