(イラスト・アニメーション:岸本 ムサシ)
今回の回答者: 舟橋 義人 グーグル日本法人 執行役員 広報部長 |
Googleのサーバーに登録された自分のWebサイトのキャッシュは,消すことができます。キャッシュとは,検索エンジンがWebページのデータを収集する際に保存するWebページのコピーのことです。
これまで一度もキャッシュされたページを見たことがないという方は,何かキーワードを入力して検索結果を表示してみてください。検索結果として,WebページのタイトルとWebページの要約,URLが表示されます。その右横に「キャッシュ」という文字が見つかることがあります。ここにリンクされているWebページが,キャッシュされたページです。
キャッシュ・ページは,「クローラ」と呼ぶ検索ロボットがWebサイトを巡回するときに自動的に保存されます。Webページを書き換えると,次回クローラが巡回するときにキャッシュの内容も更新されます。いつキャッシュしたのかは,キャッシュ・ページの上部に書いてあります。
キャッシュ・ページを保存しているのは,ユーザーの利便性を向上させるためです。WebサーバーのトラブルなどでWebサイトにアクセスできないときでも,キャッシュがあればWebページを閲覧できます。また,検索結果に表示されたタイトルをクリックするよりも,キャッシュ・ページのほうが素早く表示されることもあります。
冒頭で述べたように自分のWebサイトのキャッシュを消すには,次のような手順で削除を依頼します。まず,Webページのソースに「NOARCHIVE(ノーアーカイブ)メタ・タグ」というタグ情報を追加します。次に,Googleアカウントで「ウェブマスターツール」にログインして「URL削除リクエストツール」を利用します。この専用ツールを使った依頼があると,通常なら3~5営業日以内に削除するように作業を進めています。
なお,NOARCHIVEメタ・タグをWebページのソースに追加するだけでもキャッシュ・ページは消せます。この場合,次にクローラが巡回するときにキャッシュ・ページが消去されることになります。