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 学問の神様や縁結びの神様など、日本国内にはさまざまな神様をまつった神社がある。では電気通信の神様をご存じだろうか?「電電宮」という神社が京都にあるのだ。

 電電宮は、「十三参り」で有名な「虚空蔵法輪寺」の境内にある比較的小さな社殿の神社で、そこには「電電明神」がまつられている。立て看板の説明によると、電電明神は古来、電電陰陽融合光源の徳を祖とした鎮守としてあがめられてきたという。いわば雷や稲妻の神様のことで、今日でいう電気・電波の神様であると説明されている。

 ただし、昔あった電電宮は幕末の戦火で消失してしまったという。現在の社殿は、1969年(昭和44年)に電気・電波関連業界の発展と繁栄を祈願する趣旨から再建されたものである。後に結成された「電電宮護持会」の会員には、パナソニックやNHK大阪放送局、NTT西日本、KDDI、ソフトバンクテレコムなど数多くの電気通信・放送関連企業が名を連ねている。

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 法輪寺の社務所では、電電宮にまつわるグッズも販売されている。その一つが「貼るお守り」だ。古代インドの武器の形で釈迦の説法を示すシンボルという「法輪」マークと、法輪寺電電宮の名前が記されてる。携帯電話の裏面に貼るにはちょうど良い大きさだ。ただし、このお守りを貼ったからといって携帯電話の電波受信感度が良くなるわけではないのでご注意を。

 電電宮のある法輪寺の場所は、京都市西京区嵐山。JR嵯峨野線「嵯峨駅」より南へ800m、京福電鉄(四条~嵐山)「嵐山駅」より南へ500m、阪急電鉄(嵐山線)より西へ200m。