「エージェント」チームは天気情報とカレンダーを結びつけるウィジェット

 「エージェント」チームは、カレンダーの情報と天気情報を結びつけて案内する、などの機能を実現可能なエージェントの実装を進めている。今回の発表では、実装する機能の文書化を進めていること、アイコンのデザインの検討、ウィジェットのデザインと実装について報告した。

写真4●「エージェント」チームによるアイコンのデザイン検討の様子

 ウィジェットの設定項目は、場所と天気情報の種類である。場所として、現在地か、任意の場所を選ぶことができる。また天気情報は、「Google Weather」と「ひとくち予報 in Feed」(ウェザーマップが提供するRSSによる天気情報配信)から選ぶことができる。またGoogleカレンダーの情報を参照して、予定が入っている場所の天気を表示する。このように、まずは「予定と天気」を軸として、利用者を支援するサービスを作りだそうとしている。

写真5●「エージェント」チームは天気情報を表示するウィジェットを実装した

アニメーションGIFの表示に苦心

 今回、5件のライトニングトークスを行った。興味深かったのは、tomorrowkey氏による発表「AndroidでアニメーションGIFを動かすには」。

 AndroidアプリケーションでアニメーションGIFを表示させようとすると、意外な苦労にぶつかることになる。tomorrowkey氏は、iモード・メーラーIMoNiと組み合わせて「デコメール」用の絵文字表示を支援するAndroidアプリ「デコ美」を作った。その過程でアニメーションGIFの表示方法をいくつか試し、結果的にはアニメーションGIF専用ビューワを自作した。

写真6●AndroidでアニメーションGIFを動かす方法のまとめ

 同氏が試した1番目の方法は、ブラウザ機能を提供するWebViewを使うことである。ただし、アニメーションGIFのためだけに使うにはWebViewは重く、勧められない。また、ある種のアニメーションGIFはWebViewではうまく動かない。

 2番目の方法は、アニメーションGIFをMovieクラスで表示する方法である。WebViewより軽量で、また標準クラスを利用できるメリットがある。ただし、一部のアニメーションGIFがうまく動かない。

 3番目の方法が自作Viewである(tomorrowkey氏によるBlog記事)。大きなアニメーションGIFも含め動かすことができるが、Movieクラスより重い。まとめとして、どんなアニメーションGIFを再生するかが分からない場合は自作View、再生したいアニメーションGIFがあらかじめ手元にある場合にはMovieクラスがお勧め、と説明した。

写真7●AndroidでアニメーションGIFを動かす方法の情報源