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第13回 ARToolKitで簡単AR (実践編)

2010/05/31
電通国際情報サービス 萩原 晃司

 前回は、ARの概要を説明し、ARToolKitのサンプルアプリケーションを動作させました。今回は、ARToolKitを使って現在の天気を表示するアプリケーション「お天気ボード」を作成し、その内部処理について解説します。

アプリケーションの作成 - お天気ボード

 今回は、お天気ボードというサンプルアプリケーションを通して、ARToolKitを使ったアプリケーションの作成方法について解説します。お天気ボードは、日本地図上に各地の天気を表示する仕組みをARで実現するアプリケーションです。ボードデザインは、テレビのお天気コーナーをイメージしてみました。

 前半では、開発環境の準備から、お天気ボード実行までを解説します。後半では、発見した各都市のマーカーと天気情報の紐付けや、今日明日のお天気を切り替えるキーイベントなどに焦点を当てたコード解説をします。なお、本アプリケーションでは、天気情報の取得にライブドアが提供する「Weather Hacks」という外部サービスを使用しています。

ビルド環境の準備

 今回、アプリケーション開発にはVisual C++ 2008 Express Editionを使用します。この開発環境は、マイクロソフトのサイトから無償でダウンロードできます。インストール後、Visual C++を起動します。

 ARToolKitは前回C:\AR\ARToolKitにインストールしたものをそのまま利用します。詳細については、前回の記事をご確認ください。

プロジェクトの作成

 お天気ボードプロジェクトを新規作成します。Visual C++のメニューから、ファイル > 新規作成 > プロジェクトを選択します。プロジェクトの種類はVisual C++、テンプレートは空のプロジェクトを選択します(写真1)。今回は、プロジェクト名を「otenki」、場所を「C:\AR」とします。

写真1●プロジェクト新規作成画面
[画像のクリックで拡大表示]

 ディレクトリ構成を単純にするために「ソリューションのディレクトリを作成」のチェックは外しておきましょう。 最後に「OK」をクリックするとプロジェクトが作成されます。

ソースファイルの追加

 プロジェクトが作成されたところで、今回使用するソースファイルを追加します。こちらからotenki.cをダウンロードし、C:\AR\otenkiディレクトリに保存します。

 Visual C++のotenkiプロジェクト画面に戻ります。ソリューションエクスプローラ(左ペインのツリー表示部分)にて、otenki下の「ソースファイル」を右クリックし、 追加 > 既存の項目を選択します。

写真2●ソースファイルの追加画面
写真2●ソースファイルの追加画面

 ファイル選択画面でotenki.cを選択し、ソースファイルを追加します。ファイル追加後、otenki.cを開いて内容を確認します。このアプリケーションは外部サービスにアクセスするため、環境によってはプロキシの設定が必要になります。otenki.cの20行目の、PROXY_SERVERの値を適宜変更してください。

 19  // HTTP接続のプロキシサーバー 例: "proxy.server.name:8080"
 20  #define PROXY_SERVER ""
>>ライブラリの追加と環境設定
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