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RFP完全マニュアル 実践編

他システムとの連携に関する要求の取りまとめ方

2010/05/21 日経SYSTEMS

 新たにシステムを導入する上で,必ず検討しなければならないことの一つが,既存の他のシステムとの連携の必要性である。例えば現行の基幹システムが導入から長い年数が経過し,その陳腐化への対応のために再構築(リプレース)を行う場合,再構築の範囲に入っていない周辺のシステムに注目する必要がある。基幹システムなどの場合は,他の周辺システムにデータを渡したり,その逆にデータを受け取ったりしているケースが多い。そのようなデータの受け渡しが行われている場合は,新システムにおいても当然そのデータ連携機能が必須となってくる。

 これまで述べてきた技術要求と違って,他のシステムとの連携というのはほとんどの場合,発注側企業の固有の事情となる。そのため,RFPの段階であってもなるべく正確に要求を伝える必要がある。特に連携するシステムが複数ある場合などは,漏れがあったり,混同したりなどのミスがあるとベンダーの見積もりが大きく狂ってしまうことにつながるので,注意したい。

 他のシステムとの連携に関する技術要求の具体的な例とそのまとめ方について説明していこう。

(1)データを他のシステムに渡す
 現行システムからの再構築の場合,その現行システムから他のシステムにどのようなデータ項目をどんなデータ形式やタイミングで渡しているかを記述する。またそのデータボリュームなどの情報も記述したい。再構築ではほとんどの場合現行システムと同じ方法でデータを渡すことになるからである。

 これまでのシステムではデータ連携をやっておらず,新たにデータ連携を開始したい場合にも同様に分かっている範囲でデータ項目やデータ形式,タイミングなどの要求を記述できるとよい。要求が具体的に記述できない場合でも,少なくともどのシステムにどのようなデータ項目を渡したいと希望しているのかだけでも,明示しておく。

(2)データを他のシステムから受け取る
 上記(1)とは逆に,データを他のシステムから受け取る場合であるが,基本的には同じである。受け取るデータ項目,データ形式,タイミングとデータボリュームを記述する。

(3)リアルタイムな連携が必要か,バッチ処理でよいのか
 他システムとの連携において技術的な観点から最も重大な要素は,データ受け渡しのタイミング,つまり,リアルタイムの連携が必要なのか,それともバッチ処理でよいのか,ということである。技術的な難易度は格段にリアルタイムのほうが高く,当然コストにも大きな差がある。リアルタイムの必要があるデータ連携とバッチで十分なデータ連携をきちんと仕訳しなければならない。

 バッチ処理でよいとなった場合,頻度(1日に何回)とその開始時間はいつかという要求を明示する必要がある。夜間処理で1日に1度データ連携を行うというのが一般的には多いが,業務によっては午前午後の2回の連携を行いたい,3時間おきにデータを更新したいという要求もある。このタイミングは業務と密接に絡んでいることが多いので,業務要求も踏まえた上で,きちんと定義し要求として記述しなければならない(図7)。

図7●他のシステムとの連携
図7●他のシステムとの連携

永井 昭弘(ながい あきひろ)
1963年東京都出身。イントリーグ代表取締役社長兼CEO,NPO法人全国異業種グループネットワークフォーラム(INF)副理事長。日本IBMの金融担当SEを経て,ベンチャー系ITコンサルのイントリーグに参画,96年社長に就任。多数のIT案件のコーディネーションおよびコンサルティング,RFP作成支援などを手掛ける。著書に「RFP&提案書完全マニュアル」(日経BP社)。

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