リクルートは、Androidアプリケーション「ホットペッパーFooMoo for Android」を2010年3月9日に公開した。同社が運営するグルメサイト「ホットペッパーFooMoo(フームー)」のWeb APIを使い飲食店情報を検索し、店の情報を表示したり、割引情報などを記載したクーポン券を取得できる(写真1~写真3)。音声検索機能があり「オモテサンドウ カフェ」「ギンザ ヤキニク」とマイクに向かってしゃべるだけで、検索を実行してくれる(写真4)。4月1日にNTTドコモが発売したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製Android搭載スマーフォン「Xperia」が市場に投入された後、同アプリのダウンロード数も急増。記事執筆時点のダウンロード数は約3万である。
アプリケーションの開発に「Go」が出たのが2009年の12月。そして2010年の1月21日に開催されたXperiaの発表会「Xperia タッチ&トライ・イベント」(関連記事)の会場に、同アプリケーションは展示された。この時点では「7割の完成度」だったというが、1カ月弱で動くアプリの開発に成功したことになる。大手企業の公式プロジェクトとしてはかなりのスピード感がある。
このAndroidアプリケーションの開発経緯を取材した。
きっかけはXperia
開発を担当したのは、リクルートの実証研究機関メディアテクノロジーラボである。チーフエンジニアの舩見高貴生氏がリーダーとなり、山本大策氏との2人で開発を分担した。
アプリケーションの開発が始まった時点では「Android版を作ろう」という大枠があり、開発者が決まっていただけで、詳細は白紙の状態であった。それが、1カ月後には展示できるアプリを完成させた。