Windows 7も発売から半年が過ぎた。発売当初から使っているユーザーの中には、そろそろハードディスクのメンテナンスを考える人も出てくるだろう。ハードディスクのメンテナンスといえば、筆頭に挙がる作業が「デフラグ」である。もっとも、Windows 7での「デフラグ」作業は自動で実行され、通常はほとんど気にする必要はない。ただし、流行の半導体ディスク「Solid State Drive(SSD)」を利用している場合は注意が必要だ。設定を変更しないと、もしかしたら「SSD」の寿命を短くしているかもしれない。今回は、ハードディスクのメンテナンス方法と、「SSD」を利用する際の注意点について紹介しよう。

まずはディスクの健康診断を実行しよう

 Windows 7には、MS-DOSの時代から存在する「CHKDSK」と呼ばれるコマンドがある。「CHKDSK」は、ディスクの状態を表示したり、エラーを修復したりすることができるコマンドだ。Windows 7では、ドライブのプロパティから簡単に起動できる。まずは、このCHKDSKを使ったディスクのチェックから始めてみよう。

 具体的な手順としては、管理者権限を持つユーザーでWindows 7にログオンし、エクスプローラを起動する。チェックしたいドライブのアイコンを右クリックしてメニューを表示させ、その中にある「プロパティ」をクリックする。そして表示された「ローカルディスク~のプロパティ」ダイアログで、[ツール]タブをクリックし「エラーチェック」グループの[チェックする]ボタンをクリックする(図1)。

図1●標準のCHKDSK機能でハードディスクをチェックする<br>エクスプローラでチェックするディスクのプロパティを開き[ツール]タブにある[チェックする]ボタンをクリックする。
図1●標準のCHKDSK機能でハードディスクをチェックする
エクスプローラでチェックするディスクのプロパティを開き[ツール]タブにある[チェックする]ボタンをクリックする。
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 オプション画面が表示されるので、そこで必要なオプションを指定する(図2)。

図2●ディスクチェック機能のオプションを指定する<br>チェックのオプションは、通常のエラーであればデフォルトの「ファイルシステムエラーを自動的に回復する」のみオンでかまわない。時間はかかるが「不良セクターをスキャンし、回復する」をオンにすれば、ディスク全体から不良セクターを見つけて利用しないようにすることもできる。ただし、不良セクターのチェックもする場合はチェックの時間が大幅に増える。
図2●ディスクチェック機能のオプションを指定する
チェックのオプションは、通常のエラーであればデフォルトの「ファイルシステムエラーを自動的に回復する」のみオンでかまわない。時間はかかるが「不良セクターをスキャンし、回復する」をオンにすれば、ディスク全体から不良セクターを見つけて利用しないようにすることもできる。ただし、不良セクターのチェックもする場合はチェックの時間が大幅に増える。
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 最初は上の「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」のみがチェックされているが、不良セクターを見つけて利用しないようにしたい場合は「不良セクターをスキャンし、回復する」の項目もチェックする。それから[開始]ボタンをクリックすれば、ディスクのチェックを開始し、しばらくすると終了のメッセージが表示されるはずだ(図3)。ただし、Windows 7がインストールされているCドライブを対象とした場合は、チェック作業がすぐには開始されず、再起動後にディスクのチェックをするようにスケジューリングだけをして終了するので注意されたい。

図3●ディスクのチェックが完了するとメッセージが表示される<br>通常は、この画面のように問題が検出されないはずだが、エラーが発見された場合はその旨が表示される。詳細を知りたい場合は「詳細の表示」をクリックする。
図3●ディスクのチェックが完了するとメッセージが表示される
通常は、この画面のように問題が検出されないはずだが、エラーが発見された場合はその旨が表示される。詳細を知りたい場合は「詳細の表示」をクリックする。
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