ケータイ3Dゲームの資産を、ARでAndroidに
ARや3D技術に関連して、DENSUKEプロジェクトの展示ブースではAndroid上で動くARソフトのデモンストレーションを見せた(写真7、写真8)。デモでは、イラストをマーカーとして認識し、その上に3D(3次元)オブジェクトを現実空間にオーバレイ表示して見せた。現実空間をカメラで撮影した画像の上に、ゲームの中の世界のような「ドラゴン」や「魔法」を重ねて描いている。 このARソフトは、携帯電話が備える3D機能向けに作られた3Dオブジェクトを読み込んで表示できる。つまり「ケータイ向け3Dゲームの資産を、Androidに移植できる」(武田氏)。
「日本国内だけに向けたビジネスをしても仕方がない」
今回のイベントの基調講演はすべて英語で行われた。各セッションでも、日本語の講演もあれば中国語による講演(日本語通訳付き)もあり、3カ国語が飛び交うイベントとなった。
OESF代表理事の三浦雅孝氏は「今や日本国内だけを見てビジネスをしても仕方がない」と話す。OESFを構成する企業は中堅ソフトウエア開発会社が目立つが、これら企業の経営者の多くが、海外に目を向ける。日本市場だけでは展望が開けないと見ている経営者も多い。
デジタル家電など各種情報機器の設計、製造の現場は韓国、台湾、そして中国へと移動している。日本の組み込みソフトウエア・ベンダーも、これら各国の企業と共に事業を進めることが必要だと考えている。アジア各地に拠点を持つOESFの次の大きなイベントは、台湾で開かれるCOMPUTEX TAIPEI(2010年6月1日~5日)への出展である。
コモンズ・メディア株式会社 代表取締役