星 暁雄=コモンズ・メディア

 スマートフォンの時代が来る。iPhoneの普及、そしてAndroidスマートフォンの急伸により、携帯電話の世界が個人向けコンピューティングの最先端となった。多くの開発者がこの分野に強い関心を向けている。

 2010年4月17日開催の「Android Developers Forum in Tokyo」(主催 日経BP社 ITpro、Android Application Award事務局、日経BPセミナー事業センター、特別協賛 NTTドコモ、特別協力 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ、日本Androidの会、関連記事)で行われたパネルディスカッションでは、NTTドコモ スマートフォン事業推進室 アプリケーション企画 担当部長 山下哲也氏、日本Androidの会 会長 丸山不二夫氏、慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授 古川享氏、ユビキタスエンターテインメント(UEI) 代表取締役社長の清水亮氏の4氏が登壇した。

写真●Android Developers Forum in Tokyoのパネルディスカッション
撮影:中根祥文

 パネリスト達は、スマートフォンの時代に起こることは何かを、多様な切り口から語った。ビジネスの変化、コミュニティの重要性、オープンなサービスが勝つとの見方──。

 スマートフォンの分野では、米AppleのiPhoneが図抜けた存在感を示し、米Googleが推進するAndroidを搭載した端末の製品化が相次ぐ。ソニー・エリクソン、米Motorola、台湾HTC、韓国SamsungなどのメーカーがAndroidに取り組んでいる。iPhoneにせよAndroid搭載スマートフォンにせよ、携帯電話というより個人向けコンピューティング環境の最前線と考えた方がよい。このようなデバイスの普及により、一体何が起こるのか。