「twicca BETA」は、Android端末を使うユーザーの間で根強い人気を持つTwitterクライアントだ(写真1~写真4)。まず日本国内向けに公開されたが、今では日本語圏よりも英語圏で多くの利用者を抱えている。例えば英語圏の情報サイト「Android and Me」が2010年2月18日に掲載したTwitterクライアントの人気投票では、Android上のTwitterクライアントの人気投票で、Seesmic、Tweetcaster、Twidroid(Pro)に次ぐ第4位の得票数を集めた(投票結果)。

写真1●twiccaのタイムライン表示
画面下に操作用のメニュー領域があるが、ボタンの余白を透過にして、タイムラインの情報量を増やしている。情報量にこだわったデザインである
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写真2●位置情報の機能を強化
GPSや3G(第3世代携帯電話)ネットワークで取得した位置情報は誤差がある場合が多い。そこでGoogleマップ上で位置を修正した上で位置情報をツイートに追加できるようにした。バージョン0.6.10で新たに加わった機能
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写真3●ハッシュタグを扱う機能も充実
投稿画面で、ハッシュタグを示す「#」ボタンをタップすると、最近使ったハッシュタグの一覧を表示する。ハッシュタグ付きのツイート投稿をする手間を減らしてくれる機能で、スマートフォンから投稿する際にはありがたい
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写真4●引用(RT、QT)で複数の形式を選べる
ユーザーの好みに合わせ、複数のスタイルの引用スタイル(RT/QT)を選ぶことができる
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 twiccaの魅力はたくさんある。機能が豊富、洗練されたユーザー・インタフェースで使いやすく、頻繁なバージョンアップと素早いバグ対応が続いている。

 twiccaはとてもユニークだ。他のどのTwitterクライアントとも似ていない。筆者はiPhone向けTwitterクライアントも何種類か試したことがある。Echofon、Tweetie2、NatsuLion、TwitBird、Twitterrific、TweetDeck、TweetMe…。Android向けクライアントも、Twidroid、Seesmicなどを試してみた。だが、twiccaはそのどれとも似ていない。しかも、機能や使いやすさで、どのソフトにも負けていないのだ。

 このソフトの作者に会ってみたいと思った。