目に涙を浮かべる富士通元社長の野副州旦氏
目に涙を浮かべる富士通元社長の野副州旦氏
[画像のクリックで拡大表示]

 富士通元社長の野副州旦氏は4月7日、ついに公の場に姿を現した。野副氏は東京都内で開いた記者会見で、昨年9月25日に複数の取締役に別室に呼ばれて辞任に追い込まれたことなど、これまでの経緯を説明。富士通が3月6日に発表した「一部報道について」の内容について、異論を唱えた。

 その上で、子会社再編に関連して損害を与えたとして役員2人に対する株主代表訴訟と、野副氏個人についての損害賠償と名誉回復を求める訴訟を起こす方針を示した。また、取締役としての地位保全を求める仮処分を横浜地裁川崎支部に提出していたが、富士通が提出した証拠を精査するため、結審日の4月6日に取り下げていたことが分かった。野副氏は、事実関係を明らかにするために、第三者による外部調査委員会の設置を強く求めている。

野副氏自らが辞任の経緯を説明、涙を浮かべる一幕も

「密室解任は異常事態」、富士通元社長が役員2人相手に株主代表訴訟を提起

「何としても事実を明らかにしたい」、富士通元社長・野副氏会見一問一答

富士通元社長・野副氏が地位保全求める仮処分申し立てを取り下げ

今年3月に野副氏が辞任取り消しを要求、波紋が広がる

富士通前社長の野副氏が辞任取り消しを要求

富士通が野副前社長の辞任理由を異例の修正、相談役も解任

解職理由なく辞任を迫られた、富士通・野副前社長側が反論

「開示の適正性に欠けていた」、前社長辞任理由訂正で東証が富士通に厳重注意

昨年9月、突然の社長交代

「影響を最小限にとどめるために社長に就いた」と間塚会長兼社長

「辞任の意向は今日知った」富士通社長交代・一問一答

猛スピードで駆け抜けた野副時代の15カ月